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虫歯予防Q&A

虫歯予防のためのキシリトールQ&A

フッ化物・キシリトールQ&A

Q1 むし歯は病気なの?

A  むし歯とは、むし歯菌(ミュータンス菌)が糖分を栄養にしてプラーク(歯垢)と酸を作ることで歯が溶かされる鍵「病気」です。そのままにしておくと歯に穴があいてしまいます。

Q2 むし歯は治るの?

A  むし歯の症状には段階があります。はじまったばかりの目に見えないようなむし歯なら唾液の働きやプラーク除去でお口の環境を良くして溶けた部分を修復し、元の健康な歯に戻すことが出来ます。しかし、いったん穴があいてしまったら元の健康な歯には戻せません。その穴をプラスチックや金属で埋める処置が必要になります。

Q3 むし歯になる原因は?

A  「歯の質」 「むし歯菌」 「食べ物」の3つの要素が重なり合ってむし歯の原因となります。それら3要素が重なる時間が短ければむし歯になる可能性は低く、長ければむし歯ができやすくなるのです。

Q4 プラークの中って、どうなっているの?

A  プラークは細菌のかたまりです。歯の表面でバラバラに存在しているだけなら、それほどこわくはない細菌たち。ところが身を守るためにスクラムを組んでまとまり、ノリのような膜をつくると、薬や抗菌物質をはね返してしまうようになるのです。この膜は細菌たちを守るいわばヨロイの役割をします。このような構造をバイオフィルムといい、バラバラに存在している細菌と比べると数百倍の抵抗力を持ちます。

Q5 プラークをきれいに落とすには?

A  プラークは水でうがいをするくらいでは簡単に落ちませんので、歯ブラシできちんとみがくことが大切です。また、歯科衛生士に機械を使って除去してもらうようにするといいでしょう。歯科衛生士が機械を使ってバイオフィルムを落とすことをPMTCといいます。

Q6 プラークが歯についたままだとどうなるの?

A  細菌のかたまりといえるプラーク。食事をしていないときには、お口の中やプラークの中はほぼ中世に保たれています。しかし、食べたり飲んだりした場合はプラーク中の細菌が糖を取り込んで酸をつくり、歯を攻撃するようになります。これによって歯の表面からカルシウムイオンとリン酸イオンが溶け出すのです。この現象が[脱灰]で、むし歯のはじまりの状態と考えていいでしょう。

Q7 脱灰して溶け出した歯はどうなるの?

A  飲食をしてプラークが酸性に傾いても、唾液が酸を洗い流したり中和してくれます。そればかりか溶け出したカルシウムイオンとリン酸イオンを再び歯に戻してくれるのです。このように溶けかけた歯を再生するはたらきを[再石灰化]といいます。つまり歯の自然修復機能です。

おわかりですか?私たちが食事をするたび、歯の表面では[脱灰]と[再石灰化]がくり返されています。つまり、私たちの歯は「むし歯危険ゾーン」と「健康ゾーン」の間を行ったり来たりしているわけです。そして脱灰されている状態が再石灰化する時間より長くつづいたとき、いよいよ本当のむし歯になってしまうのです。

Q8 むし歯予防には何が効果的なの?

A  むし歯予防には、規則正しい食生活と歯みがき、歯の質を強くするフッ化物の利用、歯の定期的な健康診断(むし歯、歯ならび、正しいみがき方のチェック)、キシリトールの効果的な利用などが、重要です。ただし、むし歯になる原因は人それぞれ違いますので、歯科医院で自分に合った予防方法を相談しましょう。

Q9 むし歯になるリスクを小さくするためにできることって何?

A  Q3でも触れた「むし歯の3要素」。重なり合う時間や面積をできるだけ少なくすることで、むし歯のリスクは下げられます。

* 人それぞれ唾液の性質やむし歯菌の量はちがいます。唾液検査によって唾液の性質やむし歯菌の量を調べればむし歯のなりやすさ、なりにくさが推測でき、より効果的な予防対策を立てることができます。

[対策 ]

● 歯質・・・・・・・フッ化物を使った歯質強化、よく噛んで唾液の分泌を促進、

歯科医院でのシーラント、など

● むし歯菌・・・家庭での歯みがきや歯科医院でのプラーク除去、

菌の活動をおさえるキシリトールやフッ化物の使用、など

● 食事・・・・・・バランスのとれた食生活、むし歯の心配がないおやつの選択、

など

Q10 むし歯予防に効果的な食べ方の工夫はあるの?

A   規則正しい食生活を心がけるようにしましょう。同じ分量のおやつでも、食後や決められた時間に食べるのとダラダラ食べつづけた場合では、どちらがむし歯になりやすいと思いますか?もちろん「ダラダラ食べつづける」ほうが、むし歯になる危険度が高くなります。

[規則正しい食生活のポイント]

● 食事の時間を決める(食べていない時間が必要)

● 寝る前に飲食しない(寝ている間は唾液の量が少なくなり、むし歯危険ゾーンの時間が長くなるため)

● よく噛んで食べる(何回も噛むことで、唾液が多く出て食べかすや細菌を洗い流します)

Q11 お砂糖を食べなければ、むし歯にならないの?

A   たしかにむし歯菌は、お砂糖を取り込んでプラークをつくり強い酸を出します。しかし、むし歯菌はくだものの果糖、水あめの麦芽糖、乳製品の乳糖、ご飯やパン、いも、肉、魚類に含まれるブドウ糖などの「糖」もすべてエサとしてしまうのです。ですから、甘くないからといっても、こういった成分が含まれていると酸をつくるもとになります。お砂糖よりは酸をつくる量は少ないのですが、おやつは決められた時間に食べて、食べた後は歯みがきすることが大切ですね。

Q12 なぜ、寝る前に食べたり飲んだりしてはいけないの?

A   食後、酸性になったお口の中は唾液によって元に戻されます。ところが、寝ている間は唾液の出方が少ないので、酸を中和する力や洗い流す力が期待できないのです。ですから、寝る前の飲食は「むし歯の大敵」なのです。

Q13 唾液はどんなはたらきをするの?

A   唾液は消化を助け、歯を自然修復するはたらきがあり、おいしい食事や会話をするうえでとっても大切です。唾液がたくさん出るように、ひと口ひと口よく噛んで食べましょう。

唾液の役割

食べ物を飲み込みやすくする

でんぷんを分解して消化を助ける

食べ物を溶かして、味を感じさせる

粘膜に潤いを与えてしゃべりやすくする

食べかすや汚れを洗い流す

酸を中和してお口の中の環境を整える

唾液に含まれるミネラルによって再石灰化を促す

唾液に含まれる抗菌物質によって菌の増殖を抑える

Q14 どうして歯みがきしないといけないの?

A   歯みがきをする理由は、大きく4つあります。

① 食べかすや歯についた汚れを取り除くため

② むし歯や歯周病の原因となるプラークを取り除くため

③ フッ素入りの歯みがき剤を使って、歯を強くするため

④ 歯ブラシによる歯肉のマッサージで歯周病を予防するため

毎日の歯みがきに加え、定期的に医院で機械を使って清掃してもらい、みがき残したプラークを取り除きましょう。

Q15 ミュータンス菌って、どんなもの?

A   むし歯菌の一種ですが、むし歯をつくるときに主役を演じるのが「ミュータンス菌」です。ミュータンス菌が多い人は、少ない人よりむし歯になる可能性が高くなります。ミュータンス菌はお砂糖をエサにしてプラークをつくり、強い酸を出します。キシリトールには、このミュータンス菌を弱らせるはたらきがあるのです。ちなみに、むし歯の進行に大きくかかわっているむし歯菌をラクトバチラス菌といいます。

ミュータンス菌の特徴

人の口から口へというルートで感染する

お砂糖を材料にネバネバのグルカンをつくり、歯にぴったりくっつく

強い酸をつくり出す

酸性の環境でも平気で暮らせる

むし歯のはじまり(脱灰)に重要な役割を果たす

Q16 ミュータンス菌はうつるってホント?

A   生まれたばかりの赤ちゃんのお口にはミュータンス菌はいません。乳歯が生え始める頃から3歳くらいまでに、おもに保育者であるお母さんのお口からうつるといわれています。

お子さんのお口にすむミュータンス菌の量が少なければ、将来むし歯になる可能性をグッと減らせます。だからこそお母さんは、日ごろからお口の中をきれいにしてミュータンス菌を少なくする努力が必要なのです。

ミュータンス菌の母子感染

むし歯菌(ミュータンス菌)の感染ルートはたったひとつだけ。人の口から口へというルートを通って感染していきます。中でも母親から乳幼児に感染するケースが多く、生後6ヶ月から3歳くらいまでのあいだがピークといわれています。

生後6ヶ月ほどで歯が生え始める赤ちゃん。離乳食を与えるときに味や温度を確かめようと赤ちゃん用のスプーンで味見をしてしまったら、要注意。お母さんの唾液に混じったむし歯菌がスプーンを介して赤ちゃんの口にもうつってしまうのです。また、口移しで食べさせることはもちろん、愛情表現としてのキスも感染の理由としてあげられています。

感染のリスクを低くするには、お母さんが持つむし歯菌の量を減らすことが重要です。そのためには、お母さん自身がお砂糖を減らす、歯と詰め物の間の隙間などむし歯菌の住み着きやすいところをなくす、ブラッシングをていねいに行う、フッ素を使う、キシリトールを取り入れる、歯科医院でPMTCをしてもらうなどの方法があります。

ただ、むし歯菌の感染を心配するより、菌が増殖しないようなお口の環境を親子でつくることが大切です。赤ちゃんのすこやかな成長のためにも、あまり神経質にならず、スキンシップをより深めるようにしましょう。

*****フッ素についてよくあるQ&A****************

Q17 フッ素って何?

A   地球上で17番目に多い元素で元素記号は「F」。土の中や水の中に含まれています。自然の状態ではフッ素単体で存在することはまれで、私たちが利用しているのはほとんどがフッ化物です。フッ素(フッ化物)には酸に溶けにくい強い歯をつくるはたらきがあり、世界各国でむし歯予防に利用されています。

Q18 フッ素には歯にどんな効果をもたらすの?

A   フッ素が歯の表面のエナメル質に取り込まれることで、主成分であるハイドロキシアパタイトの構造がよりしっかりと安定します。これによって歯の質が丈夫になり、酸に溶けにくい強い歯がつくられていきます。特に生えたばかりの歯は、たくさんのフッ素を取り込みやすい性質がありますので、子どものうちからフッ素による予防を心がけるといいでしょう。

また、唾液中に含まれるカルシウムイオンやリン酸イオンと一緒に、酸に攻撃された歯の表面にくっつき、再石灰化を助けて脱灰部分を元に戻そうとするはたらきがあります。

Q19 口の中の細菌にはどんな影響を与えるの?

A   細菌は糖を取り込み、分解してエネルギーをつくります。フッ素は糖を分解する酵素(エノラーゼ)のはたらきをじゃまする性質をもっています。これによって細菌の活動は弱まり、お口の中で酸がつくられない良い環境になるのです。

Q20 フッ素を多く含む食品には何があるの?

A   フッ素は緑茶やワカメ、エビ、イワシなどの海産物に多く含まれています。ただし、むし歯予防のためには食品からフッ素を摂るだけでなく、歯科医院でフッ化物を塗ってもらったり、フッ化物入りの歯みがき剤を使う方が効果は高いのです。

Q21 フッ素は体の中に入っても安全?

A   フッ素は食品中にも含まれており、私たちがふだんから身体に取り入れている必須栄養素の1つです。もちろん誤った使い方をすれば身体に害を与える場合もありますが、これはほかのどんなすぐれた医療品でも同様です。正しい使い方をすればなんら問題はありません。

Q22 フッ化物を使っていれば、歯みがきしなくていい?

A   フッ素は歯を強くしますが、歯みがきでプラークをていねいに取除くことはむし歯予防には大切です。

フッ化物歯面塗布についてのQ&A

Q23 フッ化物歯面塗布って?

A   フッ化物を直接歯の表面に塗ることをいいます。小さい綿にフッ化物をしみこませて塗る方法と、スポンジにフッ化物ジェルをのせて歯で噛み込む方法があります。歯医者さんでプロフェッショナルケアの一環として行われています。効果を高めるためにも、定期的にフッ素塗布をくり返しましょう。

Q24 子どもはいつ塗るといい?

A   ベストなタイミングは、乳歯が生えてくる時期や生え変わりの時期です。生えてきたばかりの歯は弱くてむし歯になりやすいので、早めに抵抗力をつけてあげることが大切です。

家庭での「フッ化物」使用についてのQ&A

Q25 フッ化物は家庭でも使える?

A   家庭で使えるもので代表的なのは、フッ化物入りの歯みがき剤があります。フッ化物入り洗口剤などもありますので、歯医者さんに処方してもらいましょう。

Q26 日本で販売されているフッ化物製品にはどんなものがあるの?

A   手軽に手に入るものとしてはまず、フッ化物入りの歯みがき剤があります。ほかにも歯をみがいた後に歯ブラシにつけて塗るジェルタイプのもの、歯に吹きかけるスプレー式のもの、水に溶かして口をゆすぐものなどいろいろ、歯科医院でしか購入できないものもあります。

Q27 使い方は?

A   家庭でフッ化物を使う場合、毎日つづけることで効果が上がります。製品によって使用法が異なりますので、説明書をよく読み、歯医者さんや歯科衛生士さんに相談して正しく使いましょう。

Q28 フッ化物入りの歯みがき剤かどうかの見分け方は?

A   製品に「フッ化物配合」とわかりやすく書いてあるものもあります。書かれていない場合でも、たとえば歯みがき剤なら成分表の欄に「モノフルオロリン酸ナトリウム(MFP)」 「フッ化ナトリウム(NaF)」 「フッ化第一スズ(SnF2)」 と表示されているものはフッ化物入りです。

フッ化物入りの歯みがき剤には「医薬部外品」の表示があります。

Q29 「フッ化物入り」と「フッ化物なし」の歯みがき剤は効果が違うの?

A   フッ化物入りの歯みがき剤は特にむし歯予防を主な目的としています。歯を強くするには、フッ化物配合の歯みがき剤がおすすめです。

Q30 フッ化物入りの製品だったらたくさん使ったほうがいい?

A   一度にたくさんの量を使うより、少量でも長く使いつづけることがのぞましいですね。基本的に、毎日使う歯みがき剤はフッ化物入りのものを選ぶとよいでしょう。

Q31 フッ素って子どもだけに効果があるんじゃないの?

A   そんなことはありません。フッ素は大人の歯にも効果的です。むし歯や歯周病を防ぐには歯みがきが大切ですが、歯周病が進行したり、歯ぐきが下がることによって歯の根もとが見えてきます。その根もとのむし歯予防にもフッ素は効果を発揮します。

* ****「キシリトール」についてよくあるQ&A************

Q32 キシリトールってなぁに?

A   キシリトールは白樺や樫の木などの原料から作られる天然素材の甘味料です。糖アルコールと呼ばれる炭水化物の一種で、お砂糖と同じくらいの甘さがあります。カロリーはお砂糖よりちょっと少なめです。(キシリトールのカロリー 2.8kcal)

* 甘味料とは、食品に甘さをつける調味料のこと。代表的なものにお砂糖があります。

Q33 キシリトールにはどんな効果がある?

Aキシリトールはお砂糖と同じくらいの甘さがあるのに、むし歯の原因となる酸をつくりません。さらにむし歯菌を減らして歯を丈夫にする効果があるので、むし歯をふせぐために多くの国で積極的に活用されています。

キシリトールの効果

プラークをつくる材料にならない

酸をつくらない

プラークの量を減らし、歯みがきで落としやすくする

ミュータンス菌を減らす

再石灰化を助ける

⇒キシリトールの甘さで唾液がたくさん出る

⇒唾液中のカルシウムを安定させて、歯に運ぶはたらきがある

Q34 お砂糖と同じように甘いのに、なぜキシリトールだとむし歯にならないの?A   ミュータンス菌は糖をエサにしてプラークと酸をつくります。しかし、キシリトールはミュータンス菌のエサにはなりません。それでも、ミュータンス菌はキシリトールを取り込むことをくり返すので疲れてしまいます。その結果、ミュータンス菌の活動は弱まり、数が減っていくのです。

Q35 キシリトールは食べ物にも含まれているの?

A   キシリトールはイチゴやラズベリーなどのベリー種、プラム、カリフラワー、ほうれん草、レタスなど身近な食べ物にも含まれています。例えばイチゴだと乾燥重量100グラム中に300ミリグラムほどのキシリトールが含まれているのです。ただし、むし歯予防に必要な量は5~10グラムとされていますので、食べ物だけで摂ろうとしても十分ではありません。むし歯予防のためには、ガムやタブレットなどから摂ると良いでしょう。

* **キシリトール摂取についてのQ&A********

Q36キシリトールを使った製品にはどんな物があるの?

A   原料としてのキシリトールはサラサラした粉末の状態です。お口の中に長くとどめておき、むし歯予防の効果を高めるためにガムやタブレットの形で市販されています。また、キシリトール入りの歯みがき剤も最近は増えています。

Q37 キシリトールを食べていれば、歯みがきしなくてもいいの?

A   歯みがきは絶対必要です。きちんとした歯みがきと規則正しい食生活を実行したうえでキシリトールを使いましょう。キシリトール効果でプラークがサラサラになって落としやすくなり、歯みがきの効果があがります。

Q38 お砂糖を全部キシリトールに替えて使えばもっと効果的?

A   フィンランドのトゥルク大学で行われた研究では、1日の食事に使うお砂糖を全部キシリトールに替えたとき、ふつうの食事に加えてキシリトールガムを噛んだときでは、むし歯予防の効果に差はほとんどありませんでした。ですから、すべてをキシリトールに替える必要はありません。毎日少量のキシリトールを続けて使うことでむし歯予防の効果は十分に得られます。

Q39 キシリトールを食べ続ければ、食べなくなっても効果は持続する?

A   キシリトールを継続的に食べていれば、たとえ食べるのをやめて数年たったとしても予防効果のつづくことが、フィンランドのユリビエスカ保健所が行った実験で証明されています。この研究では少なくても3~5年は予防効果が持続するとの結果が出ています。

Q40 一日にどれくらいの量を摂ればいいの

A   効果的な分量の目安は、粉末の場合5~10g、ガムの形だと3~10個になります。食事やおやつの後に摂るようにすると効果的です。

キシリトールの効果的な摂り方

● 1日を通して少量を回数多く摂る

● 甘味料として、キシリトールもしくはキシリトールが主に使われているシュガーレスの製品を使用する。(その製品に使用されている甘味料の50%以上がキシリトールであること。虫歯予防を目的にする場合は100%のものを使用してください。)

● 1日に3回は使用する。むし歯になりやすい人は1日5回が望ましい。

● 毎日摂取する

● 食後や間食の後に摂る

Q41 キシリトールガムを噛めない人はどうすればいい?

A   お年寄りや歯を治療中の患者さんのように、ガムを噛めない人もいます。

そんな場合には、ゆっくり溶かすキシリトールのタブレットがおすすめです。効果は、ガムもタブレットもほぼ同じです。

キシリトールタブレットの特徴

ガムが噛めない乳幼児や高齢の方でも安心して召し上がれる

顎の関節に問題がある人にも安心

食べカスが出ないので、電車や車の中など公共の場所でもOK

Q42 キシリトールガムは歯みがきの前と後では、どちらに噛むと効果的?

A   歯みがきの前でも後でもキシリトールの効果は同様です。生活に組み入れやすい方法を選ぶとよいでしょう。

Q43 寝る前にキシリトールガムを食べてもいい?

A   キシリトールは、むし歯の原因となる酸をつくらないので、夜寝る前に食べても大丈夫です。でも、基本的には「寝る前の歯みがきの後は何も食べない」という習慣が一般的なので、歯みがき前に食べた方が習慣にしやすいでしょう。

Q44 使いはじめてどのくらいから効果があらわれるの?

A   100%のキシリトールガムを1日3回食べたとして、プラークが減るのは1~2週間後です。3カ月ほどつづけることで、むし歯になりにくい状態になります。

Q45 キシリトール入りの歯みがき剤は効果がありますか?

A   キシリトールが入っている歯みがき剤は、むし歯予防を助けます。商品に「キシリトール入り」と書かれていないこともあるので、成分表示を参照してください。(本来は歯みがき剤の中に20%以上キシリトールが含まれていた方が効果的です。)

Q46 フッ化物入りの歯みがき剤とキシリトールガムを両方使った方がいいの?

A   一緒に使うことでむし歯予防効果はさらにアップします。

Q47 糖尿病の患者さんがキシリトールを食べてもいい?

A   キシリトールは血糖値を上げないので、糖尿病を患っている方でも安心してお召し上がりいただけます。何よりキシリトールは、食品に使われる以前から、医療の分野では輸液の材料として使われていました。

キシリトールを摂るとプラークの量が減り、お口の中はむし歯や歯周病になりにくい環境になります。また唾液がよく出て、お口の浄化作用を高めます。

Q48 お腹がゆるくなると聞いたけど?

A   キシリトールは消化されにくく、一度に食べ過ぎるとお腹がゆるくなる場合があります。これは、体がキシリトールを早く消化しようとして腸管壁から水分を引き出し、腸の中の水分が増えたためです。一時的なものですから心配はいりませんが、お腹がゆるくなるようだったら食べる量を調節してください。

Q49 キシリトール入りのガムは、どのくらい普及しているの?

A   フィンランドでは98%以上のガムにキシリトールが使用されています。スウェーデンでも95%以上、日本はおよそ40%の使用率です。

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キシリトール製品の選び方Q&A

Q50 最近良く聞く特定保健用食品とは?

A   その商品の効果が科学的に評価され「健康にどのように有効であるかを表示してもよい」と厚生労働省が認可した食品です。認可された食品の外装には「特定保健用食品のマーク」と「食品の持っている効果」が表示されています。「むし歯になりにくい食品」が歯科の場合にあてはまりますが、ほかにも「おなかの調子をととのえる」「ミネラルの吸収を助ける」「血圧の調節」など多方面にわたっています。

Q51 キシリトールガムに追加されている「+2」「ハイドロキシアパタイト」「CPP-ACP」にはどんな効果があるの?

A   +2とはリン酸カルシウムとフノラン、ハイドロキシアパタイトはエナメル質の主成分、CPP-ACPは牛乳由来成分のこと。これらはカルシウム(Ca)とリン(P)でできており、基本的には同じものです。キシリトールの持つ再石灰化効果を助ける効果があります。

Q51 キシリトール製品に選び方はあるの?

A   その製品に使用されている甘味料の50%以上がキシリトールである、または、その製品の総重量のほとんどがキシリトールで占められているかが大切です。(虫歯予防のために使われる場合はキシリトール100%のものを使用して下さい。)

キシリトール製品の選び方

見方① 歯科専用かどうか

歯科専用のキシリトールガムは甘味料にキシリトールを100%使っています。むし歯の原因となる成分は入っていないのでおススメです。

見方② 含有量が書いてあるか探す。

見方③ 含有量が書かれていない場合

栄養成分表示をみれば計算できます。キシリトールの量が炭水化物に近いほど、キシリトールを含む割合が高いのです。

* 表示は炭水化物としてあるものと、糖質と書いてあるものもあります。

Q53 歯に安心なお菓子の選び方は?

A   ダラダラとお砂糖を含むお菓子を食べ続けるのは、むし歯の危険信号。でもやっぱりやめられないという人に、歯に安心なお菓子選びのこつをご紹介します。商品によっては「歯にやさしい」等と表示していても、お砂糖が含まれている場合もあるので、栄養成分表示を見て糖類や砂糖の使用が0gであることを確認して選ぶようにしましょう。

歯に安心なお菓子の選び方

見方①マークを頼りに選ぼう

「特定保険用食品のマーク」のあるものを選ぶと良いでしょう。許可マークだけではなく、歯の健康維持についての表示も確かめましょう。

見方②表示を頼りに選びましょう

「シュガーレス」「ノンシュガー」「無糖」、このように「無」「ノン」「ゼロ」などの表示は酸を出す糖質の含有量が0.5%未満のものだけがつけて良い表示です。むし歯になる可能性は、ほとんどないといえます。栄養成分表示の「糖質0g」も確認しましょう。

「キシリトール」って何?

キシリトールはむし歯にならない甘味料の中でも、特にすぐれたむし歯予防効果があります。甘いものすべてをひかえるのではなく、甘いけれど、むし歯予防の強い見方として使うことで、予防はもっと楽しくなるのです。

キシリトールについてご注意いただきたいこと

キシリトールは人の体の中でもつくられている成分でWHO(世界保健機構)でも安全性は高く評価されています。

キシリトールを使っているガムやキャンディーでも、その他の材料に砂糖や水あめなどが使われていれば、むし歯の原因になってしまいます。ですから、キシリトール製品の上手な選び方や食べ方をお話し、患者さんにとってつづけやすい方法を選んでもらうと Scan0012.JPG よいでしょう。